15年ぶりの復活!! 人宿町 人情祭

秋も深まった10月27日(土)、人宿町で「人情祭」という祭りが開かれた。通りには近隣の飲食店15店舗のブースが立ち並び、ダンスパフォーマンスやライブペイント、音楽の催しなどが行われ、大盛況を収めた。実はこの祭り、15年前の開催を最後に行われていない〝まぼろしの祭り〟だったのだが、今回「OMACHI創造計画」を手掛けるデザインオフィス創造舎が発起人となって人宿町に呼びかけ、復活の運びとなった。祭りの実行に向けて立ち上げられたのが「人情祭実行委員会」。「人情祭」という名前の通り人宿町は情に厚いエリアのようで、地元のまちおこしに一役買おうという婦人会や、若手アーティスト、飲食店経営者など、ジャンルや世代を問わず有志が集まった。新しいビル、新規店舗の参入など、過渡期を迎えている人宿町での祭り開催は集客も未知数で、実験的な部分もあった。しかし、当日は老若男女様々な人が同じように楽しむ姿が見られ、街の人々がつながりあって和気あいあいと盛り上がる、そんな人宿町の未来が見えた気がした。

人宿町で描かれた龍

10月に人宿町で開催され、賑わいを見せた「人情祭」。祭りに合わせ、人宿町の街角ではその1週間前からライブペイントが行われていた。ライブペイントとは、絵を描く過程を見せるパフォーミングアーツのことで、静岡市でお馴染みの大道芸もその1つ。このライブペイントも道行く人々が足を止め、好奇心旺盛な静岡人を惹きつけるものとなった。絵を手掛けたのは〝THE SPOT〟なる、人宿町から世界に向けてアートを発信するアーティスト集団。「ライブペイントは、SNSや紙媒体があふれている世の中において効果的な宣伝ツールにもなる。オーディエンスには絵の出来上がりよりも、それが完成するまでの熱量を感じ取ってもらい、祭り本番も足を運んでくれたら嬉しい」と話してくれた。
「創造舎の『OMACHI創造計画』により街並みというハード面は整備されてきているから、後はその内容、つまりソフトの部分を充実させるためにいかに面白いことを継続してやっていくか」。彼らは、これからの人宿町に対しそんな想いを抱いている。今回のライブペイントで描かれたのは龍。縁起物であり、水神、風神を司り天災から人々を守ってくれるともされている。祭り当日、龍に目を描き入れ、画竜点睛で締めくくった。

教会で送るクリスマス

12月24日は、お街の教会を訪ねてみては。年々「本当のクリスマス」を過ごしたいと教会を訪れる人が増えているそう。静岡梅屋町キリスト教会(詳細P14、15、22)では、暗闇の中、参列者がロウソクの灯りを手にクリスマスキャロルを賛美するキャンドルサービスが19時から行われる。その灯りは暗い馬小屋でキリストが誕生したという希望の光。初めてでも参加歓迎とのことだ。