歩いて楽しい♪清水駅周辺の今

清水駅周辺は、歩いて散策するのに丁度良いスポット。夏祭りも控え、これから益々活気が出てくること間違いなし!そんなエリアの紹介です。

清水七夕まつり、2019年は7/4(木)~7(日)に開催される。

清水七夕まつり

豪華な竹飾りが人々の目を楽しませて止まない清水七夕まつりも、今年で第67回目を迎えます。戦後の復興の中、商業を益々発展させよう、そして町の賑わいを取り戻そうと旧清水市商店街連盟の呼びかけによって昭和28年に第1回の開催が実現。その後の高度経済成長期と共に竹飾りは華やかさを増していき、「くす玉飾り(丸い玉に吹き流しが付いたもの)」や、その年の流行を模した「仕掛け花飾り」がその主流となりました。七夕まつりでは毎年「竹飾りコンクール」が行われ、入賞を目指して制作された渾身の竹飾りが勢揃いします。コンクール上位入賞の常連である松永ふとん店の店主松永さんは竹飾りの制作歴45年!子どもが生まれてからは、「自分の子どもが喜ぶようなものを!!」と、制作にどんどん熱が入っていったそう。大切に保管されていた過去の竹飾りの設計図を見せてもらうと、飾りを吊るす骨組みとなる竹の太さや飾りの重さ、配置場所など、入念に計算されていました。また、その年の流行や清水での出来事が飾りに反映されているため、当時を垣間見ることのできる貴重なものだと感じました。今年の竹飾り制作もラストスパートへ!最近では市民団体、学校なども竹飾りを掲出するようになっているそうで、商店主だけでなく静岡市民の七夕まつりとして広く浸透しつつあることがうかがえます。今年のコンクールでは「清水港開港120周年賞」のエントリー枠が設けられ、清水港にまつわる飾りも多くなることでしょう。どんな竹飾りが並ぶかは、足を運んでからのお楽しみです。

清水巴川 灯ろうまつり

「清水巴川灯ろうまつり」は、毎年7月の盆送りの晩(16日)に開催されます。訪れた人々は、先祖供養や家内安全、無病息災といった願いを灯ろうに綴り、稚児橋から港橋にかけて設けられた5つの流し場からそれを流します。その数は毎年4000にも上り、清水の夏の夜を幻想的に彩っています。実はこの灯ろうまつり、250年余りの歴史を持つと言われており、江戸時代の嘉永年間に編まれた「俳諧裾野集」にその記述が見られます。

「巴水(巴川)、この水の流れ、巴の字形をなすをもって川の名とす。初秋16日の夜は、このほとりなる家々より、水上に灯篭を流して、伊豆国大瀬大明神へ奉る。宵のうちにさざ波に浮かびて、さながら花の散り交うごとくなるも、流れ流れて、夜のふけゆくままに、沖の荒浪にや鎮めるなど生者必滅のことわり見えて、そぞろ悲し。」

ここに出てくる「大瀬大明神」とは伊豆半島に祀られている海や船の守り神で、みなと町の清水では、巴川に流した灯ろうがその神様のところまで辿り着くと信じられ、今日に至るまで献灯されてきました。

現在の灯ろうまつりは、昭和51年より続いているもの。それ以前は、戦争や環境問題の影響により中断された時期もありました。灯ろうまつりに合わせ、巴川周辺の商店街ではセールや太鼓などのイベント、稚児橋手筒花火や打ち上げ花火もあり、先祖を偲びながらも、家族が集う楽しい夏の一夜となります。

毎月第3日曜日 [場所]清水駅前銀座商店街アーケード内 [時間]10:00~15:00

銀ぶらマルシェ

知る人ぞ知る、清水の穴場イベントが毎月第3日曜日に清水駅前銀座商店街で開催されている「銀ぶらマルシェ」。アーケードに守られている商店街は、雨の日も風の日も関係なく、伸び伸びと散策できることが魅力。商店街の店に加え、地元の飲食店による創作料理の出店や静岡交響楽団による「まちかどコンサート」、「商店街オープンワゴン」に手作りアクセサリーなどが並ぶ物販など、歩いて楽しい仕掛けが盛りだくさんです。実行委員長を務めるワイン居酒屋ろぶ村の店主、松岡さんは「わざわざ多くの人に歩いて来てらもえるイベントにするためには、商店街の力だけではなく、行政や周辺の施設など地元全体の力が必要」と、毎月出来る限りテーマを設定し、地元を巻き込みます。例えば「魚」がテーマのときは、飲食コーナーでしずまえ鮮魚を振る舞うことに加え、東海大学がミニ水族館を設置し、盛況を得たそう。毎月変わるテーマも楽しみの1つです。