静岡駅南口にある久能山東照宮里程標塔

久能山東照宮里程標塔

静岡駅南口を出てすぐ、「東照宮」と大きく刻まれた石塔が目に入ってくる。これは久能山東照宮里程標塔といって、久能山東照宮までの距離を表している。大正4年(1915)に徳川家康の300年忌を記念して三百年祭奉斎会によって建立された。元々は伝馬町に設置されていたが、市街地の再編等により現在の静岡駅南に移設された。移設前の場所から久能山までは2里11町で、メートルに換算すると9054.5mに相当する。なお、清水駅前にも同様の里程標塔が設置されている。

登録有形文化遺産 旧マッケンジー邸

旧マッケンジー邸は高松の海岸沿いにある、ダンカン氏とエミリー夫人の旧宅である。こちらの邸宅は戦前に建てられた洋館の中でも、市内に唯一現存する貴重な建物で、登録有形文化遺産になっている。昭和26年に静岡で亡くなった夫のダンカン氏は、静岡特産のお茶の輸出振興に力を注ぎ名声を上げた人物だ。一方、妻のエミリー夫人は社会福祉家として名誉市民に選ばれている。エミリー夫人の帰米に際して静岡市にこちらを寄贈し、無料公開されるようになった。

静岡市駿河区高松2852 ℡/054-237-0573 開/9:00〜16:30
休/月曜日(休日に当たる場合はその翌日)
祝日の翌日(土・日曜日を除く)、年末年始(12/26~2020.1/5)
[ 問合せ ]静岡市観光交流文化局文化財課 ℡/054-221-1066

石田街道

石田周辺主要道路のあれこれ

現在の石田地区がある地域は、明治から昭和初期にかけて辺り一面が田んぼの未整備地だったが、基盤整備により現在の状況に近い整備がなされた。その後、静岡駅南口から駿河湾にかけて石田街道(静岡下島線)の発展が進み、現在では地元住民の生活に欠かすことのできない大動脈となっている。また、石田街道をまたぎ静岡の東西を結ぶパイプラインとして活躍している丸子池田線の存在も忘れてはならない。こちらは元々、幅3~4メートル程しかない1車線の狭い道路だったが都市計画事業に伴い再整備され、現在では幹線道路となっている。また、静岡インターチェンジ(以後静岡IC)付近の交通渋滞緩和のため、今年9月14日に日本平久能山スマートインターチェンジ(以後日本平久能山SIC)が開通された。その効果はてき面で、開通1週間程で日本平久能山SICの1日の利用台数は約8,000台となり、静岡ICの利用台数も1日に約5,000台削減された。今のところ、日本平久能山SIC付近には目立った渋滞もなく、円滑に混雑緩和が進んでいる。将来的には1日の日本平久能山SICの利用台数13,000台を目標に、周辺の街づくりと合わせ新たな利用者の獲得にも力を入れていきたいという。