“One Team”で由比の魅力を発信!
第2回「ゆいまるフェア」開催。

静岡市への合併から10周年を迎えた2018年。由比の若手5人と静岡市長との座談会「ゆいゆいトーク」が開催された。そこで市長の口から飛び出したのが「収穫祭のようなイベントをやったらどうか」という提案。それを現実のものにすべく、直後から毎月会議が開かれたというのだから、由比の人はアグレッシブだ。そして翌年3月に開催されたのが「ゆいまるフェア」。それまでも地元の様々な団体がそれぞれに開催していたイベントを集約。由比を良くしたいという熱い思いと、由比の魅力的なものが1つになった。第2回となる今年は、昨年に引き続いての「しずおか結市」「由比いいもんまつり」「春味まつり」の開催に加え、地元企業の星野葬祭が「星野まつり」を開催、東海道広重美術館が人気の版画摺り体験を無料開放するなど、盛りだくさんの内容となっている。複数の会場に分かれているが徒歩で行き来が可能で、スタンプを集めるとプレゼントがもらえる「しずまえスタンプラリー」も実施。〝由比〟の人たちが一〝丸〟となって開かれるこのイベントで、〝由比〟を〝丸〟ごと楽しんではいかがだろう。

桜を辿る東海道記 ~由比宿編~

2月初旬、旧東海道を少し北上した八千代地区を訪れると、河津桜がほころび始めていた。以前はほとんどが急斜面だったその場所は柑橘類の栽培が盛んだったが、高齢になり作業の大変さから農業をやめる農家も出るように。耕作放棄地が増えてきたため、土地の持ち主らが協力して県に要望を出し、整備事業が実現。作業しやすい土地に生まれ変わったという。そこへ植えられたのがこの河津桜だ。現在は500本ほどが植えられており、きれいな花を咲かせるようになった5年前から桜まつりも開催(毎年2月下旬)。地元の人たちによる美味しいものや催しが、花見と共に楽しめる。何より喜ばしいのは、整備された土地で再び農業を始める人、若手の後継者も出てきたこと。昔からの柑橘類に加え、野菜やイチジク、ハウス栽培など種類や幅も豊富になったそうだ。八千代の河津桜は、この地の活性化の証だ。