なんだか、みんな積極的!?
茶のかほる町で出合った人・拠点・遺産。

問合せ:「しずおか・茶の町コンシェル」事務局
(茶町KINZABURO ℡/054-252-2476 P9 MAP 25番)

地域のおもてなしは「しずおか・茶の町コンシェル」にお任せを!

茶町を中心としたこの地域に、外から訪れた人をもてなすコンシェルジュがいるのをご存知だろうか。それが「しずおか・茶の町コンシェル」。お茶屋をはじめ、ケーキ屋、肉屋、美容室など幅広いジャンルのお店がメンバーとなっている、〝異業種集団〟。業種の垣根、さらには地域の垣根を越え、周辺地域の魅力発信や活性化を図っている。メンバー各店で手に入る「茶の町マップ」では、メンバーのお店とそれぞれの企画やサービスが紹介されている。裏面には茶町の歴史や史跡、茶町界隈ならではの〝七不思議〟やお茶語録も掲載。それらを読んで、お店巡り、茶町界隈の散策をより楽しんでほしい。お茶作りの現場見学などにも可能な範囲で応じているので、まずはご相談を。

静岡市番町市民活動センター 葵区一番町50 ℡/054-273-1212
https://www.bancho-npo-center.org

市民の主体的な活動を支える番町市民活動センター

平成21年に開設した静岡市の公設民営の施設。現在800を超える団体が登録する、市民活動の重要な拠点だ。そんなセンターが大事にしているのは〝市民の主体性〟。様々な催しでは、常に「参加者が学び合う時間、そして聴き合い、話し合いをしてお互いを知り合う場を大切にしている」と言う。例えば講座でも、講師の先生が話すだけでなく、参加者も互いに話す、聴く場を必ず設けている。中でも「座談会ライブ♪」は好評で、若い世代も多く参加するそうだ。年に一度の「番町学園祭」も、市民団体が中心となって企画。昨年は記念すべき第10回で、初のドローン撮影を行なうなど大いに盛り上がったようだ。掲示物や広報誌「ばんたび」など情報発信にも積極的。SDGsへの関心も高まる中、〝みんなで歩んでいく〟ことを目指し実践するこの場は、今後ますます頼れる存在になるだろう。

茶町通りに、国の登録有形文化財あり。

小長井良浩法律事務所(P9 MAP 26番)はその昔、茶商や呉服店を営んでいたと言う。そして現事務所の裏手に、明治39年に建てられた「奥蔵」、大正8年に建てられた「店蔵」という2つの蔵が残っており、どちらも第二次世界大戦の大空襲を免れた貴重な遺産。国の登録有形文化財となっている。また奥蔵の基礎にコンクリートが使われている点も、建設当時としては大変珍しいことだったそうだ。店蔵は、あいにく事務所内に位置するが、奥蔵は茶町通りの裏通りから外観が垣間見られる。散策がてら、これほどの文化財に出合えるとは、ありがたい。