七社のご神徳 1.学問・資格合格を司る神 2.医薬、知恵の神・技芸上達 3.衣・食・住の生活を司る神 4.延命長寿・縁結び・除災招福 5.安産・子授け・婦徳円満 6.スポーツ・武道・人の運勢開く神 7.諸産業の繁栄守護(参考資料:『夢門前歴史帖』)

お浅間さんにまつわるあれこれ

創立は千古の昔に遡り、壮麗な社殿の多くが重要文化財とされ、全国的にみても極めて希な静岡浅間神社。ここは、静岡のパワースポットの1つと言っても過言ではありません。まず、過去に参拝に訪れたことがある人はそのときの記憶を辿ってみてください。「どちらの拝殿にお参りしたのか…」。それというのも、静岡浅間神社には、境内にある7社(内在する神社を併せると40社)もの神社に、56の神々が祀られているのです(図参照)。商売や学問、縁結びなど、祀られる神様によって司るご神徳も異なり、「7社参りをすると何でも願い事が成就する」と言われています。ちなみに、静岡浅間神社は7社の総称であり、「静岡浅間神社」という名の神社は存在しません。
さて、「静岡のパワースポット」たる所以ですが、静岡浅間神社の立地に着目するとその理由が見えてきます。地図で確認すると、お浅間さんは南アルプスから安倍川の右岸に沿って南にせり出している賤機山の先端部に位置しています。この立地はただの偶然ではありません。7社のうちの1社であり、「山の端っこ」の意味を持つ麓山(はやま)神社の存在からもわかる通り、静岡浅間神社は高い山から流れてくるエネルギーが蓄えられると同時に、山に宿る神々が降りてくる場所として考えられてきました。さらに、同敷地内には賤機山古墳があり、石室や出土品から古代の地域の最有力者が眠ったとされています。古代から既にこの地が特別な場所だったということに驚きを隠せません。
最後に、現存する静岡浅間神社内の社殿は、そのほとんどが幕末に再建されたもので、只今平成の大改修の真っ最中。今年の3月には少彦名神社本殿の漆、彩色塗替え工事が終わったばかりで、ピカピカと美しい本殿を拝むことができます。

[ 日時 ] 毎月1日開催(1月・4月は休み) 9:00~13:00
※小雨決行 [会場] 浅間神社境内

毎月1日は静岡浅間通りへ出掛けよう

毎月1日、静岡浅間神社で行われる「月次祭(つきなみさい)」に併せ、静岡浅間通りでは「おついたちまいり」が開催されています。各店が趣向を凝らして考えた限定商品や割引など、普段よりもお得なサービスが受けられるというもの。さらに、2年前からは境内での「平成 安倍の市」も加わり、1日のお浅間さんの賑わいはひとしお。この市は「おついたちまいり」をさらに盛り上げるべく、静岡浅間通り商店街振興組合がお浅間さんと相談に相談を重ね、1年越しで実現した市。実は「万葉集」にも登場する歴史ある市で、遥か昔、安倍川上流からの木材や織物、海からの塩や海産物が並び賑わっていたという「安倍の市」を、千年の時を経て復活させたものなのです。平成 安倍の市では地元野菜に惣菜、パン、スイーツ、雑貨等、様々な地元の店が出店。1日は浅間通りに安倍の市でのお買い物で決まりですね。そしてもちろん、お浅間さんの参拝もお忘れなく。

大神楽祭

今秋、県中部の民俗芸能が静岡浅間神社に大集結!!静岡市の神楽に加え、島田市の笹間神楽、川根本町の梅津神楽など各地の神楽が観覧可能。いずれも「静岡県中部地方の神楽」として「国記録選択無形民俗文化財」に登録された貴重な神楽です。同時開催のイベントにも注目!(P19「オクシズと静岡浅間神社」へ。)