2019年7月に開催された「納涼市」の様子

ようこそ、れんが道商店街へ!

藤枝駅の北口に「れんが道商店街」と呼ばれる昔ながらの商店街があることをどれだけの人が知っているだろう。元々ここは、レンガで舗装された歩道が通っていたことから「れんが道」と呼ばれ、レンガが撤去された今尚その愛称で地元の人に親しまれている。
現在は街路灯が設置され、夜でも明るい広々とした歩道に生まれ変わった。「れんが道商店街」が誕生したのはJR藤枝駅が開通した明治22年のことで、その後昭和50年から55年にかけて商店街近代化事業が実施された。
当時はスーパーや日用雑貨店などの商店およそ60軒が軒を連ね、昼間でも買い物客で賑わう活気あるアーケード街だったそう。しかし、大型スーパーの進出や後継者不足などが起因し、現在商店街に並ぶ小売店の数は当時の半分以下になってしまった。
この現状を打破し昼間の賑わいを取り戻すべく、商店街は総出を上げて駅前イベントの企画と運営に力を注いでいる。そのひとつが毎年7月に開催され、40年以上続けられてきた「納涼市」だ。納涼市当日は40店ほどの出店がずらりと並び、大道芸をはじめ音楽ライブや近隣の幼稚園児による盆踊りなど、地元の方によるパフォーマンスが披露され、大いに盛り上がる。
また、年に3回開催される「駅北フェスタ」の存在も忘れてはならない。こちらは、よさこいや地元のサッカークラブによるサッカーダーツなど様々なイベントが行われ、毎回多くの来訪者であふれ返るという。
「これらのイベントをきっかけに少しでも商店街のことを知ってもらい、駅前が賑わってくれたら嬉しいですね」と藤枝駅前商店街の桜井さんは語ってくれた。商店街の人々はいつでも温かく迎えてくれるので、近くに来た際にはぜひお立ち寄りを!

[ 市内ステーション ]写真は青木中央公園に設置されたステーション。市内ではほかに「藤枝駅北口」、「蓮華寺池公園」など、計16ヶ所にステーションが設置されている。詳細は「HELLO CYCLING」のHPへ! https://www.hellocycling.jp

普段使いにも遠出にも便利「街なかシェアサイクル」

「ちょっとそこまで買い物へ」という時、小回りの利く自転車があると便利だと思いませんか?藤枝市では、IoTを活用した「HELLO CYCLING」というシステムを導入し、「㈱まちづくり藤枝」が主体となって昨年3月からサービスを開始。シェアサイクルの利用者は徐々に増えてきており、今年に入ってステーションの設置場所が16ヶ所へと増設された。使用の際はスマートフォンから予約し、送られてきたパスワードをシェアサイクルに入力することで開錠できる。15分50円というローコストで、専用のステーションであれば24時間貸出し、返却ができることが普及した理由のひとつだろう。今後は、IoTの特徴である利用状況の見える化から、通行の多い場所や滞在時間の長い場所でイベントを開催するなど、効果的な施策を展開していくという。中心市街地に商業施設などを集中させたコンパクトな街だからこそ、買い物や通勤時にぜひ利用したい。休日には家族そろってシェアサイクルで遠出してみるのもいいだろう。

みんなの憩いの場、青木中央公園

藤枝駅前エリアを抜け、青木地区の中心部へ向う途中。中央公園の入り口にドーンと立ち構える大木が目に入ってくる。この大木は樹齢およそ100年のクスノキで、「公園のシンボルツリーがほしい」という住民の声から土地区画整理事業の際、付近にあったクスノキが移植されたそうだ。公園整備に伴うワークショップの中で「自由に利用できる芝生の広場がほしい」「公園をたくさんの木々や花で囲んでほしい」といった声が多く上がり、その意見を反映して平成25年に開設された青木中央公園。公園内にはわんぱく広場、憩いの広場、多目的広場の3つの広場があり、週末には子どもを連れた家族で賑わう。また、犬の散歩やウォーキングなどに利用する人も多く、子どもだけでなく大人にとっても憩いの場となっている様子。疲れた時にはほっとひと息、立ち寄ってみてはいかが?