Brand-New Topics 浅間通り2021

葵区宮ケ崎町102-1
※工事の進捗はFacebookで確認を。

40年に1度のお化粧直し中

― 静岡浅間神社

「おせんげんさん」の愛称で親しまれる静岡浅間神社。過去にもすろーかるで紹介したことがあるが、実は建物としては「神部神社」「浅間神社」「大歳御祖神社」「麓山神社」「八千戈神社」「少彦名神社」「玉鉾神社」という7つの社(静岡浅間神社は総称で、社はない)、さらに厳密には40の社があり、祀られている神様はなんと56にも上る。そのうち漆塗りの重要文化財建造物が23棟あり、現在、平成26年から20年間かけての「平成令和の大改修」真っ最中。平成28年に大歳御祖神社、中門など、平成30年には少彦名神社本殿、そして昨年11月に神部神社・浅間神社の楼門の漆・彩色塗り替え工事が完了した。これまで見慣れていた雰囲気と異なり少し不思議にも感じるが、ピカピカと輝くような色合いはやはり美しい。さらに特筆すべきは漆塗りの国宝・重要文化財建造物の数で、静岡県は日光東照宮を擁する栃木県に次いで、そして京都府と並んで、第2位の36棟。その大部分がこんな身近に見られるのだから、とてもありがたい。「神社社殿の漆塗り文化は、静岡のこの地から始まったと言える」と、神社権禰宜の宇佐美さん。この大改修をきっかけに、年々希少になっている国産漆を静岡で作ろうとオクシズを中心に「漆の里プロジェクト」も始まっているそうだ。また、金箔も多く使われており、楼門の「水呑みの龍」だけで1000枚ほどと言う。これらもじっくり拝んでほしい。7月頃には北回廊半分の化粧直しが完了予定。40年に1度という貴重な出来事だからこそ、ぜひ塗り替え直後を見届けたい。

葵区馬場町93 問合せはお好み焼き みかみまで。℡/054-251-3883

新たな文化交流の場が誕生

― ワークショップレンタルスペース 「MATSUNOMA 松の間」

お好み焼きみかみの奥に能舞台のような松の襖がある。その先には、かつて和菓子工場として使われていたというスペースが広がっている。今年4月、その場所がワークショップレンタルスペースに生まれ変わった。餅つき用の大きな機械や、小豆を炊いた時に蒸気を逃すためと思われる天窓など、和菓子工場の面影はそのままにリフォーム。また、テーブルやイス、Wi-Fi、キッチンや冷蔵庫などが無料で使え、歴史を感じながらワークショップや教室、アートの展示など様々な催しができそう。新たな文化が生まれる予感がする。